2019年6月7日金曜日

入院という選択肢

関東はいよいよ梅雨入りとなりそうですね。笹身はパサつきやすい部位ですので、梅雨の湿度を利用してしっとりジューシーになりたいと思います、ささみです(・ω・ゞ-☆

今回は精神科病棟への入院について書こうと思います。かくいう私も3回入院したことがあり、3回の入院で色んな辛いこと、良かったことがありましたので、その経験をもとに今回は書いて行きたいと思います。

まず、これは入院した方がいいな、というのはどういった状況を言うのでしょうか。あくまで私の経験則ですが、以下の条件が複数当てはまる方は入院を検討しても良いと思います。

1.薬を飲んでも症状が改善しない。とにかくしんどい。
2.人が怖い、世界が敵に見える。
3.このままでは何かしらの事件に巻き込まれそうだ。
4.人生をリセットしたい。
5.身近な人が入院を勧める。

上記の5つの点の内、前半3つはそれぞれ関連し合い、ある程度緊急性があるものかと思います。何かしら大事になる前に、主治医に相談したり、ネットなどで調べた精神科の病院に駆け込んで担当医に気持ちを打ち明けると良いでしょう。たとえば自殺しようとしたり、混乱して他人とトラブルとなってからだと任意入院(自分から申し出て入院すること)ではなく、医療保護入院または措置入院(いずれも強制的に入院させられる形態)となる場合があり、最終的に退院しにくくなるので、なるべくであれば自分から入院したいと主治医に伝えるのがベストです。

実は入院の理由としてかなり大きな要素となるのが4番目の「人生のリセット」です。「今どうも上手く行ってないな。全部やり直したいな。」と感じる場合は、休息入院をすることで、自分の退院先の環境を変えたり、家庭・職場の身近な人の理解が得られない間はその場を離れる、ということが可能です。たとえばアルコールがやめられない、ギャンブルで借金がどんどん増えていってしまう。そんな場合も入院をして、入院中にアルコール依存の治療を受けたり、債務整理(自己破産)の手続きをすることで、今までの生活をやり直すことができます。

精神科への入院というのは一般病棟への入院と違って、周りの目が気になるものです。「頭がオカシイから入院したんだ」と周りから思われるんじゃないか、入院した経歴が将来的に尾を引いて仕事に就けないんじゃないか、と考えるときもあるかもしれません。でも一番大事なのは現状の「つらい・しんどい」という気持ちを解消して「楽だ・安心だ」と思えるようになることです。それが精神の障がいを改善する上で重要なことですから。

精神科病棟というのは、栄養バランスが計算された食事が3食、決められた時間に出て、苦手な食べ物などがある場合は看護師・栄養士に伝えることで自分が食べられる食品だけ提供されます。魚がダメだったら代わりにハンバーグが出たりします。

同じく入院している患者たちは、精神の障がいを患っている方々ばかりなので、急に笑い出す人、幻聴に振り回されて叫ぶ人、いつも座る場所のこだわりが強い人、ちょっと変わった人たちです。入院するとそんな仲間たちとの人間関係も発生しますけど、その人たちも自分と似たような境遇に遭った方々で、接し方さえ覚えれば問題なく入院生活を送れることを知っておきましょう。案外慣れるとどうってことありませんし、そのうち周りの患者たちがちょっと可愛く見えてくることもあります。入院したときに「この人たち、変だ( ゚,_υ゚)」と思ったら、気にしないコツというのがありまして。それは「街で見かける人たち、その他一般人もよくよく知っていくとみんな変だ」ということです。患者たちは自分の変わっている部分を隠さないだけで、他のみんなも変わった部分があるので大丈夫です☆( ゚Д゚)b

あと、入院する際にとても大切なことがありまして。それは退院後の自分の人生をどう組み立てるか、自分でプランして実行に移すことです。せっかく家族・社会から一歩離れた場所に身を置いているわけですから、いざ社会復帰する段階になったら、自分にとって良い環境に身を置けるように色々と準備し、決めておくことですね。そのためにはケースワーカー(精神保健福祉士=PSW)を通じて退院後に受けられる障害福祉サービスを調査したり、ケースワーカーと話し合った内容で退院準備できるよう主治医・支援者と話し合うことです。最後の「ケースワーカーと話し合った内容について主治医の許可を得て、退院先地域の支援者全員の協力を得ること」というのが理想の退院を実現する上で最重要事項で、これについてはまた後日お話します。

当然ではありますが、病院はベッドの数が限られており、大体の病院がその限られた床数で患者たちの入退院を管理しています。よって入院したいからと言って「はい、それでは入院しましょう」とはならないケースも考えられます。もし休養が必要で入院したい場合は、しっかり主治医・担当医に相談し、入院を前もって予約できるように準備しましょう。一応、患者の病状があまりにも悪かったり、緊急性がある場合は融通を利いてくれる場合もありますので、しっかり本腰を入れて主治医・担当医に相談することです。

最後に。仮に医療保護入院または措置入院になっても、そんなことでは人生は終わりません。以降家族と会えなくなる場合や、友人との交友関係が消滅する場合もありますが、入院を機会に新たな生活を目指し、人生をやり直すチャンスだと考えることです。

次回は、「精神障がい者にとって良い病院選び」です。ささみでした( σ •̀ д •́ )ゞ