2019年6月14日金曜日

精神科に入院したときの過ごし方

皆さま、梅雨入りしてから晴れ日が2日続いています。いかがお過ごしでしょうか。Webサイト作り隊のライティング担当、ささみです。そこ、梅じそ巻きにして食べないでください。ささみです(・ω・ゞ-☆

今日のブログでは、「精神科に入院したときの過ごし方」というテーマでお話したいと思いますが、過去に数回入院した経験をもとに、私なりに『快適な入院生活』を送るためのポイントを押さえたいと思います。当然、どんな入院生活があったらいいかは人それぞれですが、まずは入院した際の困りごと「あるある」をリストしたいと思います( ,,`・ ω´・)ンンン

1.開放処遇を得るまで閉じ込められることがつらい。
2.たとえ開放処遇でも、夜間の外出が禁止されており、翌朝まで結局閉じ込められる。
3.食事・おやつの時間以外の楽しみが見つからない。
4.食事が美味しくない。
5.小遣いが少なく、欲しいものが買えない。
6.小遣いを上手く使える安いお店が病院周辺にない。
7.スマホ・電子機器が取り上げられてしまい、かなり不自由だ。
8.お風呂に毎日入らせてもらえない。
9.入院中の運動不足で体型が大きく変わってしまう。
10.サロンのテレビを他の患者が占領する。
11.夜勤帯の看護師の数が少なくなり、職員への相談がしにくい時間帯がある。
12.土日祝日の職員の数が少なく、相談させてもらえない。
13.土日祝日はOTやプログラムの時間数が減り、楽しみが減ってしまう。
14.ケースワーカー(PSW)への相談が週に1回も取れない、全然PSWに会えない。
15.主治医となかなか会えない、相談できない。
16.入院中、結局症状が良くならず、むしろ悪化する。
17.主治医が退院させてくれない。

これらの不満を解消するためにはどういった心構えで行くべきか、お話したいと思います。各ポイントの補足を以下に記述します。

1)もし緊急で入院することがあったら、始めは個室(隔離室)に入れられてしまうこともあり、部屋から出してもらえなったり、病院の外を散歩することも許されない場合があります。かなり辛い経験ですので、この場合は、仮に嫌な職員がいても怒らず騒がず、大人しくしていることで、次第に開放病棟へ移動となったり、退院が許可されたりするので、じっくり行きましょう。大人しくすることはかなり重要なことで、職員にたてついても、待遇は良くなるどころか悪化するばかりなので、とにかく落ち着いて職員の言う通りにすることです。

2)たとえ開放病棟に移っても、ほとんどの病院では夕方の午後3時台(4時)から翌朝の9時台(基本10時前)まで患者の外出が禁止されています。もし午後4時以降、出かけたい場合は外出許可を主治医・担当医から得る必要があります。だから、開放処遇を得てもかなりの不自由を感じる場合は外出許可・外泊許可をもらって上手に気分転換をしましょう。

3)入院中というのは、基本的に暇です。休養を取る場所ですから当然のように思えますが、同時にやることがなくて時間がとにかく長く感じることもあります。よって、食事の時間・おやつの時間以外に楽しみが見つからない場合もあります。こういったときは時間つぶしが利く過ごし方を見つけてなるべく快適に入院生活を送りましょう。私は院内で短歌・将棋、本・ゲームなどで気分を紛らわせてました。

4)病院の食事は、人によっては美味しくないと感じることもあるかもしれません。食堂で出る定食をちょっと味薄めにして野菜を多くした感じです。肉・魚の量は正直少ないです。苦手な食べ物があったら好きな食べ物と入れ替えてもらえるので、その点は安心ですね。私は病院の食事はむしろ薄味で好きでした。

5)小遣いをどう使うかは、入院中の切り札と言いますか、数少ない楽しみです。ご家族からあまりお小遣いをもらえない、周りに比べて小遣いが少ない場合は、とにかく病院周辺のお店をよく知り上手くやりくりすることです。売店以外のお店があるならそれらを優先すべきかもしれません。

6)小遣いはあるけど、病院近くに安くていいお店がないこともあります。その場合は、やはり主治医から外出許可をもらって買い物に出かけるしかありません。ご家族が買ってきてくれる場合もありますので、相談も必要です。外出・外泊が決まったら、院内に戻って便利に使えそうなものをいくつか買って帰りましょう

7)スマホ及びその他電子機器が使わせてもらえない精神科の病院も数多くあります。その場合は、結局は他に楽しめるものを見つけるしかありません。乾電池式の電子機器であれば使わせてもらえる病院もあります。ラジオは許可されることが多いですが、乾電池式のポータブルテレビ、同じく乾電池式のDVDプレイヤー、乾電池を使ったUSB充電器があれば他にも使える機器が増えることもあります。私は文章を書くことが好きなので、電子辞書付きの電子文具(POMERA製のワープロみたいな商品)を入院中に使っていました。

8)お風呂が好きな方にとって入院生活は苦痛であることも少なくありません。週に2・3回しかお風呂に入れないこともありますし、周りの患者全員と一緒のお風呂に浸からないといけないこともありますので。病院によっては毎日お風呂に入らせてもらえる病棟がありますので、お風呂がないとダメな方は優先的に探してください。

9)入院中、激やせする方もいますが、太る方が多いかもしれませんね。全員共通なのは、極度の運動不足になることです。食っちゃ寝しかしない部分もありますし、出かける頻度も減ることが多いですから。これは、自分のベッドで腹筋・背筋・腕立てをやったり、意識的に散歩エリアを歩き回ったり、OTに積極的に参加して運動するくらいしか体型を維持する方法はありません。私はあきらめて太ることにしましたが(;´Д`A “

10)サロンのテレビは、テレビ好きならぜひとも使いたいツールのひとつです。もし例えば他の患者で必ずチャンネルをフジテレビに固定する人がいたら(笑)、職員と相談しながらめげずに自分の見たい番組へと変えられるように色々作戦を練りましょう( ´艸`)もしスマホ・電子機器が許される病棟だったら、ワンセグのテレビが観られるスマホを持っておくといいですね。入院する前から用意しておくと安心です( =  •̀  д •́ )ゞ

11・12)職員に相談するタイミングがなかなか見つからない、というのは精神科病棟ではよくあることで、これは病院の職員がどういったスケジュールで動いているか、日中のどういったタイミングだったら相談しやすいか、というのを把握する必要があります。基本的には平日の日中、看護師の数が一番多いのは9時~17時頃です。ですが、朝の9時台後半までは申し送りで患者の状態を確認する時間があり、夕方の16時以降にもそういった時間が設けられています。申し送りは職員全員にとって情報共有の重要な業務ですから、申し送り以降の時間帯は相談事を翌平日朝まで取っておくことにしましょう。ちなみに、夜勤帯は病棟全体を受け持つ看護師が2・3人になることがあるので、大変な時間帯でもあるので、看護師がちょっと余裕ありそうだな、って感じでなければ相談は翌朝まで待ちましょう。

13)平日日中にプログラムを色々組んでくれる作業療法士ですが、土日祝日はOTのプログラムが基本減ります。土曜は実施されることもありますが、日祝は期待できません。OTの時間は、食事と食事の間の時間を埋めてくれる、入院生活のオアシス的存在ですから、土日祝日の過ごし方、というのは意外とテーマになりやすいです。だから病院近くに図書館・公民館などがあったら、そういった公共施設は月曜休みですから土日祝日の間に足を運んで利用したり、遠い場合でも外出許可を取って院内で読める本・雑誌などを見つけておきましょう。

14・15)退院へ向けて動きたいのに、全く主治医・PSWと会えず進展がない、というトラブルもよくあります。基本主治医とPSWは週に1回くれば良い方です。退院が近づくと、週に何度も会えることもありますが、そうではない場合は週1回と考えておいてください。相談したいことをあらかじめメモに取っておいて、まとめて話せるようにしておきましょう。考え方としては「どうせあせっても何も成し得ない、粘り強く待てるようになること」です。入院するということは社会から一回離れてブランクが出来ることですから、早く戻って社会復帰したいと思って急いでも、支援者のサポート状況の都合で全くスケジュールは早まらないものなので、じっくりやるしかないんですよね。しんどいとは思いますが、理想はさておき入院中も楽しく過ごす方法を探すのがベストです

16)私は一度入院中にも関わらず統合失調症を再発したことがあります。当然服薬も守っていましたし、院内生活も色々工夫していたのですが、とにかく退院したい退院したい、院内でやることが何もない、という気持ちがストレスとなって再発しました。そんな経験から、ひとつ思ったことは「希望の大部分を捨てて人生を一回あきらめる」ということです。これは他人から言われたら「なんだそれ(ʘ言ʘ╬)」って思うものでしょうけど、実際人生は大部分あきらめた方が上手くまわります。ストレスをためない方法のひとつとして使ってみてください。

17)「主治医が退院させてくれない」という話が、今回の投稿で一番触れたかった内容です。ここまでほんと長文にお付き合いいただいて恐縮なのですが。精神障がいを抱える人間としては、支援者の方々はとても丁寧に接してくれるものだと思いますが、実はそれは一長一短で、障害者手帳を支給されて障害福祉サービスを利用するようになってから、「強制的な支援」が続くこともあり得ます。診察、PSWとの定期的な(個別支援計画)相談、訪問看護、訪問ヘルパーなど、様々なルートから障害者は行動が監視され、結果行動が制限されることもよくあるのです。支援には便利なもの、助かるものも沢山ありますが、障碍者である以上、今後もずっと支援が義務付けられている、と考えるようにしてください。

普通、医者からしてみれば患者は「客」ですが、実際には患者が医者を接客するものだと思ってください。「おかげさまで落ち着いて過ごせております」「退院後も服薬を守って、社会参加はあせらずゆっくりやりたいと思います」「いつも家族との間に入っていただいてありがとうございます」こういったセリフをよく使って、医者だったり支援員の方をおだてていれば、案外退院はすんなり決まったりします。ブタもおだてりゃ木も登るといいますが、医者もおだてりゃ退院決まると覚えておいてください。あながちホントですから。医者に限らず、地域の施設の職員・相談員など、支援員の肩書がある方には基本こちらから接客する気持ちで接していればこちらの希望も聞き入れてくれることがあります。自分にとって損となる指示やアドバイスだけ「それはちょっと‥」とやんわり断っちゃってください。

ちょっと最後の方が過激な文章となってしまいましたが、長い投稿を最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回お会いしましょう、ささみでした( =  •̀  д •́ )ゞ