2019年6月11日火曜日

精神障害者にとって良い病院選び

焼いても裂いてもささみです。今日もよろしくお願いします(・ω・ゞ-☆

今回は、私みたいな障碍者が精神科への入院をする場合に、どういった基準で病院を選ぶべきかについてお話したいと思います( =  •̀  д •́ )ゞ

まぁ、あくまで精神的にまいってしまった場合に入るところですから、入院しないにこしたことはないんですが、私たち障がいを抱えてしまった人間にとっては入院を避けられない場合もありますし、そのためにも対策しておきたいことでもあります( ノД`)シクシク…

まず、今回の病院探しの前に条件がひとつ。そこまで緊急性がないことです。今すぐにでも入院しないとマズイ、とにかく死んじゃいそうだ、ってときには選択の余地がありませんから、速やかに空きのある病院へ直行しましょう(こういった場合、遅かれ早かれ入院になりますが(≡人≡;))

今すぐじゃないけど、とにかくつらくて入院したい、社会の荒波から一回避難したい、休みたいって感じることは、ちょっと病んでいる人だったら普通にあると思います。でも精神科の病院ってどうなの?未経験ならイメージが全く湧かないのも当たり前ですから。何をポイントに病院を選ぶか、以下のリストをご覧ください。

精神科の病院選びのポイント
1.院内で電子機器(スマホ・PC・ゲーム機・インターネット機器)などの使用が許可されている病院を選ぶ。
2.院内のコンセントで電子機器を自由に充電させてもらえる病院を選ぶ。
3.売店以外にも散歩エリアにコンビニ、スーパー、ドラッグストア、レストラン、図書館、100円ショップ、家電量販店、ブックオフ(ツタヤ・ゲオ)などがいくつかある病院を選ぶ。
4.OT・デイケアの設備が充実しており、院内プログラムが楽しめそうな病院を選ぶ。
5.病院の建物に新棟・旧棟があり、ご自身またはご家族の予算によってどちらに入院するか決められる病院を選ぶ。

ここで上記の4点についてそれぞれ補足をつけたいと思いますが、大体は入院生活をより開放的に、快適に過ごせるようなポイントが並んでいます。

1)精神科の病院は、場所によっては電子機器の使用が原則禁止されており、電気ひげそり、電池式ラジオ以外はほぼ何もかも取り上げられてしまいます(ʘ言ʘ╬)そんな古い考えの病院には極力入院したくないものです。人権を守ってくれる病院はご自身のスマホ・PC・携帯ゲーム機など、全て自由に使わせてくれます。ご自身で入院を検討する場合、ご家族が入院を勧める場合、どちらの場合も予め病院に問い合わせて電子機器が使える開放的な病院かどうかは確認した方が良いでしょう。

2)院内のコンセントが使えない病院もあります。実際コンセントの電気を使用して電子機器を充電しても、ほんと些細な経費(1人1日当たりものの1円~数円)にしかならないのに、それをわざわざ禁止して電池式の機器しか持たせてくれない病院もありますΣ(O_O;)ナンダト..。電池代はほんとバカになりませんから、院内のコンセントを自由に使わせてくれる病院にすべきです。

3)病院の散歩区域に便利なお店がいくつかあることはとても重要で、院内生活のストレスを上手く発散するためには必要不可欠です。売店よりも商品が安いスーパー、ドラッグストア、百均も重要ですし、また読み物を調達できる図書館や本屋(ブックオフ)も良いですね。ご家族と一緒に設定する月々のお小遣いなど、上手に使える場所が近くにある、というのは患者からすると大切なテーマのひとつです。

4)どの病院にもOT(作業療法)の時間は用意されているはずです。基本OTというのは病棟のサロンで「ぬり絵」「書道」「パズル」「ボードゲーム」「編み物・手芸」「DVD鑑賞」「プラモデル作り」などが出来るように作業療法士さんが道具を持ってきてくれます。デイケア施設が併設されている病院なら「パソコン」「楽器」「カラオケ」「映画」「調理」「筋トレ」「スポーツ」などのプログラムを組んでくれるところもあります。「体験外出」というのもOTプログラムであったりするので、通常サロンやデイセンターでやるOTと合わせて気分転換に利用することができますVERY GOOD☆( ゚Д゚)b病院を選ぶ際には、作業療法が充実している病棟を選ぶ、というのも大きな要素です。

余談ですが。このOTというのは、今まで社会生活を普通にされてきた方が初めて見ると「なんだ、ぬり絵とかパズルとか、人を馬鹿にしてるんじゃないか」と思うかもしれません。でも「やってみると意外と楽しい。何だかんだ落ち着いて出来るな( ゚,_υ゚)」とイメージが変わることもあるので、とりあえず楽しむ前提で取り組んでみることです。作業療法士さんの方は話が面白い方も多いので、周りの患者・職員と雑談しながらテキトーにやるのがポイントです。意外と、入院生活におけるオアシス的存在になるのがOTです。

5)最後に、これは面白い話なんですが。新棟と旧棟、二つ以上の建物がある病院は、新棟が新しい代わりに1日ごとの入院費が高くなり、旧棟は汚いけれど入院費がかなり安く設定されていたりします。ご家庭がかなり裕福でない限り、ここはひとつ旧棟に入院するのがオススメです。笑える話で、基本旧病棟というのはお世辞にも綺麗な施設ではないんですが、月々万単位で入院費が違いますから、そのお金を節約したり、ご家族からのお小遣いに回したりできると、綺麗なんていらない、って思えてくるものです。逆に新病棟は綺麗すぎてちょっと怖く感じる部分もあったりしますから、アットホームな旧棟の生活に慣れてしまうのが私のオススメです(´ー`*)

長々と話しましたが、上記の5つの点は入院する前にぜひ病院に問い合わせてください。後悔はしません。一応「個室がある」「大部屋がある」など病院ならどこも共通、という部分については触れませんでした。入院すると、周りも精神の病を患っている方ばかりなので、患者同士のトラブルもよくあります。大部屋では「いびき」「盗癖」「叫び声」「貸し借り」などの問題がよくありますが、それはどこの病院でも同じなので、それらの点が耐えられない場合は入院自体が苦痛になる可能性もあります。その場合は、ちょっと変わった社会勉強だと思って入院しましょう(;´Д`A “

私自身が初めて入院したとき、大変つらかった記憶があるのは「食事以外の楽しみがない病院」に入院してしまったことです。朝食に起こされて、食べた後お昼までの時間が憂鬱で、さらにお昼を食べてから夕食までの時間がやたら長く感じたものです。日中やることがなかったんで疲れもせず、その分夜も上手く眠れなかったこともあり、私にとっては本当に生き地獄でした。刺激を抑えるのが精神科なのは分かりますが、私にとっては何も刺激のない生活が逆に過大なストレスとなり本当に自殺したくなった時期でした。だから故に、OTが充実した病院、近くで便利に買い物ができる病院、院内でスマホ・インターネットができる病院というのが重要となるのです。入院して逆にストレスで症状が悪化しては元も子もないですから、「やることがある病院」「入院生活が苦しくない病院」を選びましょう。

良い精神科の病院選び、以上で考察を終えたいと思います。

追記)私が入院したことがある中で一番良かったのは調布の方にある吉祥寺病院です。大変人気がある精神科の病院施設なので、空きがあるかどうかしっかり電話確認をしてください。私自身は、3食出るしスマホもネットも自由だし、実際家にいるより快適な場所でした( ´艸`)