エリーです。今回は世界水泳のアーティスティックスイミングについて書きたいと思います。
アーティスティックスイミングは、男子も参加できるようになり種目が増えました。
女子は「ソロテクニカル」、「ソロフリー」、「デュエットテクニカル」、「デュエットフリー」、「チームテクニカル」、「チームフリー」、「アクロバティックルーティン」という種目があります。
この中で「アクロバティックルーティン」は男子が2人まで参加できるようです。男子が入ることによって、選手を水面上に持ち上げるリフトなどで安定感が増すそうです。
男子は「ソロテクニカル」、「ソロフリー」という種目があります。
その他には、男女混合の「ミックスデュエットテクニカル」「ミックスデュエットフリー」があります。
「ソロテクニカル」と「ソロフリー」は乾友紀子選手が出場して金メダルでした。乾選手はとても上手になっていました。「ソロフリー」の振り付けも横を向いて飛び込むなど工夫されていて、とても良かったです。
今回は特に「チームテクニカル」と「チームフリー」が見ていて面白かったです。
アメリカは「チームテクニカル」で3位でしたが、音楽に合っていてとても良かったと思います。日本は4位でメダルが取れず残念でした。
「チームフリー」では、中国がとても良かったです。振り付けも独創的でスピードがあり、飽きずに見ることができました。アクロバットも素敵でした。点数が300点を超えた時はびっくりしました。中国が金メダルでした。
日本の演技は、アクロバットで水中から高く飛び上がったのがとてもきれいでした。「チームテクニカル」ではメダルを逃してしまいましたが、「チームフリー」で銀メダルを取りました。
銅メダルはウクライナでした。戦争の最中ですが、選手はよく頑張ったと思います。
アーティスティックスイミングは採点方法が変わりました。フィギュアスケートのように、技ごとの難易度を決めて個別に採点する要素が追加されたのです。選手は事前に演技予定表を提出します。そして、事前に申告した技を行わなくてはならず、出来栄えで技の得点を算出します。難しい技を詰め込むほど高得点を狙えるのです。振り付けを間違えるとかなりの減点になります。
芸術点も加算されますが、水中から顔を出して上半身を使って曲を表現するより、難しい足技を入れた方が高得点になるようなのです。
去年までは完遂度、芸術性、難易度などを100点満点で採点していました。私は以前の採点方法の方が好きだったかなと思います。今年は演技が音楽に合っていない国が多かったような気がするからです。足技で水中に潜っている時間が長いと、選手は音楽が聴こえにくいのかなと思います。
また、足技で足を斜めの角度にすると難易度が高くて高得点が取れるそうです。でも、皆がそれをやっていたため、どの国を見ても特徴がなく同じような演技に見えてしまいました。
私は、昔のスペインの上半身を使った曲の表現が好きだったのですが、得点を取るための足技が多くなったせいで、そういう場面が減ってしまいました。今回この部分が見ていて残念に思いました。
選手からは「芸術性に富んだルーティーンをつくれないのは悲しい」との声も上がっているそうです。
得点の根拠が分かりにくいから採点方法を変えたとのことですが、私としてはもっとうまい採点方法はないのかなと思いました。フィギュアスケートもそうですが、芸術を追い求める競技は採点が難しいのかも知れません。個性というものもありますし、芸術に点数を付けることはできないということなのかなと思います。
採点方法が変わってしまったのは残念ですが、パリのオリンピックに向けて選手は頑張ってほしいと思いました。そして、早く戦争が終わってロシアも参加してほしいです。