2021年3月18日木曜日

私達の環境問題

 エリーです。私は短大に入ってから、地球温暖化を防ぐために植林のボランティア活動を始めました。

 環境問題を考える時、「地球のため…」という言葉がよく出ます。しかし、その言葉はどこか「他人事だ」というニュアンスを含んでいます。「地球は他人ではなく、自分の住んでいる場所だ。」と考えれば良いのです。他人事だと思っているから、環境問題がいつまでたっても解決しないのではないでしょうか。環境保護は自分のため、環境が悪くなって困るのは自分なのです。

 私は山仕事のボランティア活動に行った時「合成洗剤は枯葉剤と同じ成分が含まれているから使わない方が良い。」と言われました。私はそう言われる前から合成洗剤は毒だということは分かっていて、あんまり使いたくないなと思っていましたが、代わりに何を使えばいいのかが分かりませんでした。そこで、無添加の石けんを使えばいいことを教わりました。それから合成洗剤はなるべく使わないようにしています。洗濯や食器洗い、トイレ掃除なども全部無添加石けんや重曹でできるのです。

 水中の微生物には、人間の便などで汚れた水をきれいにする役割があります。合成洗剤には毒性があり、そのような微生物が死んでしまいます。しかし、石けんは排水として海や川に流れ出ると、短期間で大部分が水と二酸化炭素に生分解されます。石けんを使用した後の石けんカスは微生物の餌になるので、結果として水がきれいになるのです。

 合成洗剤と無添加石けんの違いが分からない方もいらっしゃるでしょう。合成洗剤の場合は品名に「合成洗剤」と書いてあり、石けんの場合は「石けん」と書いてあります。合成洗剤は、化学合成で作られた合成界面活性剤が成分になります。石けんは「石けん素地」や「カリ石けん素地」、もしくは「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)」が成分です。

 私は小さい頃からシャンプーが嫌いでした。女の子なのになぜなのか、母は疑問に思っていたようです。しかし、シャンプーを無添加の石けんシャンプーに変えたら、あんなに嫌いだったシャンプーが嫌いではなくなったのです。また、食器洗いも無添加石けんに変えてみたら、今まで面倒くさいと感じていた食器洗いも好きになりました。そのことがあってから私が本当に嫌いなのはシャンプーや食器洗いではなく、合成洗剤だということに気付きました。

 食器洗い機を作っているある企業のホームページを見ると、食器洗いはやりたくない家事ナンバーワンだそうです。「けしからん」と思われるかも知れませんが、それが主婦の本音なのです。でも、それは合成洗剤が危険なことを人間の生存本能か何かで感じ取っているからなのではないでしょうか。身の危険を感じているからこそ「食器洗いは面倒くさい」という心理が生まれるのだと思います。心の奥底では合成洗剤が嫌いなことに自分で気付いていないだけなのです。

 もちろん、食器洗い機を買えば面倒くさなくなるのではないかと考える方もいらっしゃるかも知れません。でも、食器洗い機を買っても今度は食器洗い機に合成洗剤を入れるのが面倒くさくなると思います。食器洗い機は手が荒れなくなるというメリットもあります。しかし、電気代がかかります。

 そして、合成洗剤が枯葉剤と同じ成分であるならば「合成洗剤を使うことによって奇形児ができる確率」というのは気になります。日本では奇形児が生まれる確率が高くなってきているそうです。魚の奇形も増えてきていると聞いたことがあります。私は子宮内膜異型増殖症で子宮を取ってしまったため子供を産むことはできませんが、せっかく産んだ子供が奇形児だったらショックだと思います。人間に直接害がないと規制する法律ができませんが、本当は害が出てきてから規制するのでは遅いのです。

 合成洗剤はみんなが使っているし、合成洗剤を使わないと油汚れが落ちないと考え、なんとなく購入しているだけの方が多いと思います。しかし、熱いお湯でも油汚れは落ちますし、汚れのひどい時だけ無添加石けんや重曹を使えばいいのです。私と同じように無添加の石けんにすると、もう少し洗い物が楽しくなるはずです。ですから、主婦の皆さんは食器洗い機を買う前に無添加の石けんを試してみてはいかがでしょうか。

 私は食器洗いのほかに、洗濯を無添加の液体石けんに変えてみました。すると、とても汚れ落ちが良いことに気付きました。よくテレビのCMで宣伝している洗濯用合成洗剤よりよく落ちるのです。洗濯用合成洗剤に含まれている蛍光増白剤は、「汚れを落として白くする」のではなく「汚れを上から白く塗る」ための添加物です。蛍光増白剤に汚れを落とす効果はありません。洗濯用合成洗剤は蛍光増白剤のせいで白くなって汚れが落ちているように見えているだけで、実際は洗浄力があまりないのです。無添加石けんは白い洋服が黄ばむという意見がありますが、それは綿の本来の色がもともと生成(きなり)だからです。それを蛍光増白剤で白く染めて売られているそうです。

 石けんや重曹を使った掃除の仕方は「子どもにやさしい重曹使いこなし生活術223」(双葉社)という本を参考にしています。それによると、洗濯の時に、洗濯機に重曹を入れて洗うと洗濯槽のカビ防止になるそうです。

 また、魚のグリルなどを掃除する時は、焼く時水の中に重曹を入れると汚れが落ちやすくなります。また、茶渋も重曹でこすれば落ちます。

 「山と海はあまり関係がないのでは?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、「山で植林したりして森林を整備すると、海のカキの味がおいしくなる」と聞いたことがあります。山と海はつながっているのです。

 また、私は子供の時ファイナルファンタジーⅥというRPGをやったことがあります。そのゲームのラストボスの「ケフカ」は、ゲームの主人公の1人の「カイエン」が住んでいた国で、みんなが使う水に毒を流して国を全滅させてしまいます。そのゲームのストーリーが今でも記憶に残っていて、このままではラストボスのやっていることと同じになってしますのではないかと思っているのです。

 私は、「合成洗剤は毒」と分かっていて使うのは心苦しいです。職場で合成洗剤を使わなくてはいけなくなると、私はそれだけで仕事を辞めたくなります。今は合成洗剤がどこにでも置いてあるので、合成洗剤を使わなくて済む職業はないのかと考えてしまいます。世の中から合成洗剤が無くなってくれた方が、掃除の時にも罪悪感が無くなって精神的に楽になれるのではないかと思っています。これからはレジ袋の規制のほかに、合成洗剤も規制してほしいです。

※このブログの執筆にあたって、シャボン玉石けん株式会社のホームページを一部引用しました。あと、「子どもにやさしい重曹使いこなし生活術223」という本を参考にしました。興味のある方はシャボン玉石けんのホームページものぞいてみて下さい。