2023年2月20日月曜日

四大陸フィギュアスケート選手権2023を見て

 エリーです。今回は四大陸フィギュアスケート選手権について書きたいと思います。

 男子シングルの佐藤駿選手は、4回転ルッツが武器でジャンプが注目される選手です。でも私は佐藤駿選手の表現力が好きです。しなやかで素敵だと思います。特に、ショートプログラムは体の動きが音楽にあっていて良いです。衣装もきれいでかっこよくて似合っています。佐藤駿選手の表現力はまだあまり試合では評価されていないようなので、もっと評価されても良いと思います。

 ショートプログラムではちょっとジャンプで失敗してしまいましたが、フリーで完璧な演技をして逆転で3位になりました。好きな選手が表彰台に上がれたので嬉しかったです。

 三浦佳生選手は表現力もありますし、スピードがあって力強くて見ていて面白いです。応援していましたので、1位で嬉しかったです。

 島田高志郎選手は、全日本選手権の時は2位だったのですが、今回は11位でちょっと残念な結果になってしまいました。 

 あと、韓国のチャ・ジュンファン選手はジャンプや表現力がとてもかっこよかったです。ジャンプで失敗して4位でしたが、世界選手権で頑張ってほしいです。


 女子シングルの渡辺倫果選手は、表現力があってトリプルアクセルも跳ぶことができます。ショートプログラムでは、トリプルアクセルで失敗してしまいましたが、フリーでは成功して5位でした。とても見ていて面白い選手なので応援しています。

 千葉百音選手は繊細で美しい表現力があり、スピンがきれいでとても素敵な選手です。今回3位で銅メダルでしたので良かったと思います。

 アメリカのイザボー・レビト選手も素敵な選手で楽しみにしていたのですが、フリー欠場で残念でした。


 アイスダンスは、村元哉中選手と高橋大輔選手が出場しました。リズムダンスでは村元哉中選手が転倒してしまい、フリーダンスでは高橋大輔選手が2回も転倒してしまって、とても残念な結果でした。標高が高い場所にスケートリンクがあったので、高橋大輔選手が高山病になってしまったようなのです。

 フリーダンスの「オペラ座の怪人」は、全日本選手権の時はとても良くて感動しました。高橋大輔選手の成長スピードが速くて、去年よりも遥かに上手になっていることに驚きました。体の動きがスムーズになり、リフトもきれいになっているのです。女の人を持ち上げる力もついたようです。アイスダンスのスケート靴にも慣れて、持ち前の表現力を発揮できるようになりました。才能があると思うので、世界選手権でリベンジしてほしいです。


 ペアは三浦璃来選手、木原龍一選手が出場しました。ペア結成当初は転んでばかりだったのですが、とても上手になりました。お二人が諦めずに練習した成果だと思います。こんなに失敗ばかりしていたら自分なら諦めてしまうかもしれません。優勝で良かったです。


 私は3月に埼玉で行われる世界選手権をとても楽しみにしています。宇野昌磨選手も出場します。日本での開催なのですが、コロナが収まっていないし、チケットも高いので行くことはできません。テレビで見逃さないようにしたいと思います。


2023年2月6日月曜日

最近の日本のアニメーション的な、欧米制作劇場長編アニメーション作品

久しぶりの投稿のYNです。
よろしくお願いいたします。

今回も、只々映画消費者の映画関連ネタです。

初めに、この投稿を見られている方が、そもそも映画館まで行ってまで映画は見ず、映画は動画サイトや動画アプリなどで見るという方には、あまり関係ない、もしくは興味のわかない話かもしれません。
しかし、もし映画はやっぱり劇場の巨大スクリーンで、さらには上質な音響で鑑賞したいという方はご一読ください。


タイトルのネタ元の作品を先に暴露してしまいますと、


日本公開日:2021年9月23日、フランス出身、レミ・シャイエ監督によるアメリカのアニメーション映画の、

カラミティ」と


カラミティ [Blu-ray]



日本公開日:2022年7月8日、原作:夢枕獏、作画:谷口ジローによる漫画が2021年にフランスの制作でアニメ化の、

神々の山嶺(かみがみのいただき) (wiki)」です。


神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版) 文庫 – 2012/2/1



「カラミティ」は人や物や背景の輪郭線が無く、油絵のように、色の塗り分けで全てを表現しているという作品でした。

西部の原野の野性味が良く表現されていたイメージです。

物語は女性にとって厳しかった時代の、開拓者で初めての女性ガンマンの成長物語で、

私の感想としては、アメリカ西部開拓時代の厳しさを表現しながらも、カラミティの成長物語というところが前向きで良かったです。

リアル志向の前向きな商業アニメとして日本アニメ的な部分があるかなと思います。

covered wagonの写真

covered wagonの写真

[ Unsplashのstephen-huiさんがAlberta, Canadaにて撮影 ]




「神々の山嶺」は、日本原作・フランス制作という珍しい作品ですが、フランス制作陣の日本の風景や文化の緻密な描写に驚きます。

作品の本筋は、日本の描写というよりは、作品のタイトル通り、エヴェレストとアルピニストの挑戦の物語です。

とにかくエヴェレストの怖さを感じる美しさというか、背景美術が素晴らしかったです。

日本原作で、中心人物とその周辺も日本人で、日本のアルピニストと山岳カメラマンの話なので、

日本的な海外作品というか、スタッフロールが始まるまで日本の制作かと思ってました。

ネパールのゴラクシェプからエベレストベースキャンプ間の景色

ネパールのゴラクシェプからエベレストベースキャンプ間の景色

[ 写真ACのShie0924さんが撮影 ]


Everestの写真

Everestの写真

[ unsplashのmichael-romanovさんがAnnapurna Base Camp, Nepalにて撮影 ]



私が子供の頃、映画館ではじめて見た映画は、

母と一緒に小さな映画館で見た、スタジオジブリ制作の日本の手書きセル長編アニメーション映画の「魔女の宅急便 (wiki) (日本公開日:1989年7月29日)」だった記憶があります、

その次に見たのが、ハリウッド映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 (wiki) (日本公開日:1989年12月9日)」だったのじゃないかなと、

映画公開日を調べると時系列的に、そんな感じだったのかなと思います。


魔女の宅急便 [DVD]

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2 【プレミアム・ベスト・コレクション】 [DVD]



子供の頃に見た両作品とも、私が映画に好印象を持つきっかけと言っても良い作品でした。


アニメーション作品は、日本以外では(フランスはどうかわかりませんし、日本も実際は大人は割りと鑑賞している人でも隠しているか)子供が見るものという固定観念があるようですが、

最近は日本やアジア制作の大人向け(?)商業アニメーション作品が世界的に、劇場や動画配信サービスやテレビなどで、割りと積極的に子供も大人も消費しているようです。


最近はハリウッド映画など欧米は、手書き作品よりも3DCGアニメーション作品が多い印象です。

ですが、手書き商業アニメーション映画の先駆けはハリウッドです。

Wikipediaの「アメリカン・アニメーションの黄金時代」の記事などを見てもらえると、手書きアニメーションといえば日本やアジアでしょという最近の方にも伝わるかと思います。

私の子供の頃も、まだ「ルーニー・テューンズ」のバッグス・バニー作品などをテレビでやっていて、それなりに楽しんでいた気がします。

手書きアニメーションの先駆けであるディズニーのファンには釈迦に説法かと思われますが…


3DCGアニメーション映画作品は、最近はアメリカのイルミネーション (NBCユニバーサルの子会社であるユニバーサル・ピクチャーズが所有)制作の「ミニオンズ」などが人気で、劇場の予告映像などでよく見かけるイメージです。

もちろん、ディズニーピクサー 作品は言わずもがなですね。


私は自室用にテレビとビデオデッキを購入した学生時代から、割りと積極的にアニメーション作品が好きで録画して鑑賞していました。

ハリウッド映画の全盛期(?)やスタジオジブリの全盛期(?)にはテレビのロードショー映画をVHSに録画して、ラベルにタイトルを書き込んで、くり返し同じ作品を何度も見るということをしていました。


最近はインターネット環境の発達により、自宅で腰を据えてパソコンやテレビでだけではなく、出先でどこでも動画配信サービスなどでスマホやタブレットで、劇場作品やテレビ放送中の作品や動画配信サービスオリジナル作品などを鑑賞できるようになって久しいです。

本当に良い時代になったなと、四十超えた身としては思います。



以上、日本のアニメーション的な欧米制作アニメーション作品をテーマにした投稿でした。

それではまた次回の投稿でお会いしましょう。

ここまで読み進めていただきまして、ありがとうございました。

夏目漱石「私の個人主義」を読んで

 エリーです。今回は夏目漱石の「私の個人主義」(講談社学術文庫)という本について書きたいと思います。この本は夏目漱石の講演集です。「私の個人主義」という講演は、大正3年の晩秋、夏目漱石が40代後半の時に行われたもので、今の私とあんまり変わらない年齢ということになります。

 私は、以前祖母に「エリーちゃん(私のこと)は個人主義ね。利己主義は良くないのよ。」と言われたことがあります。その後に夏目漱石の「私の個人主義」という本を見つけたのです。そして、個人主義について考えてみました。


 「個人主義」とは自己中心的に好き勝手に生きることではなく、主体的に行動し、自分の個性を尊重すると同時に他人の個性を尊重することです。主にアメリカやヨーロッパなどの考え方です。(私はヨーロッパ人の生まれ変わりなのかも知れませんね。)

 「主体的」とは、自分で考えて行動し、自分の行動に責任を持つことです。他からの指図や干渉によらず、やるべきことを決めるのは自分だということです。

 

 それに対して「集団主義」とは、個人が集団の一員として行動することで、集団の目標や利害を自分のものよりも優先させていくという考え方です。自分のことを優先すると、それが利己主義ととらえられます。 

 「集団主義」は皆で良いことをする時は良いですが、第二次世界大戦中の日本など、社会全体が悪い方向に進んでいる時は皆が悪いことをしてしまうことがあります。戦争に反対する人は非国民扱いなど、違う考え方を持つ人はいじめられたりしやすいというデメリットもあります。

 また、「集団主義」で主体性を持たず、人に任せきりで決定を相手に委ねると、誰も責任を取ることができなくなります。日本は仕事を集団で取り組んでいるので、責任の所在も不明確になることが多いです。誰も責任を取らないことで欧米から非難されやすいようです。


 私は、人に「ああしなさい。こうしなさい。」と言われて行動するのは何だか窮屈に感じます。

 私は学生時代には母に「家事はやらなくていいから勉強してほしい。」と言われていました。でも学校を卒業してからは、よく父に「早く茶碗を洗いなさい。」と言われることが多くなりました。その時、家には合成洗剤しかなかったので、私は全く家事をやる気にならなかったのです。

 しかし、そういう時病気で亡くなった弟は、「『ああしなさい。こうしなさい。』と言わずにその人がそうするまで待った方が良いよ。」と言ってくれたことがあります。弟は味方になってくれたのです。


 でも、今は「合成洗剤しかないから何もしない」というわけにはいかないので、環境に悪影響が少ない無添加の石鹸を母に買ってもらって家事をしています。やはり、毒を流すのは罪になると私は思っているのです。(私には毒を見分けられる能力があるようで、成分の表示を見なくても、それが合成洗剤と分かる時があるのです。)


 「会社に入って何でも人の言うことを聞いていれば楽だ。」と母が言うことがありますが、本当はそれでは困る時もあるのではないでしょうか。

 私は昔、林野庁などが「草刈りをする代わりにヘリコプターで森に除草剤を撒いてしまって、木を枯らしてしまった」という話を聞いたことがあります。もしそんな風に上司が指示したら、私はどうしたら良いのか分からなくなると思うのです。

 他人から指図されて行動すると、それが間違っていることだった時に困ると思います。自分で責任が取れなくなるのです。


 私は、仕事をする時は人に指図するだけではなく、「あなたはどう思う?」や、「あなたはどうしたい?」など、まずその人の意見や意志を聞き、話し合うことが重要だと考えています。自分の意見と他人の意見の両方を考え合わせるのです。


 「他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬する」というのが夏目漱石の「個人主義」の解釈です。私はこんな風に生活できたら素晴らしいと思います。


 夏目漱石の「私の個人主義」の中には「僕は左を向く、君は右を向いても差し支えないくらいの自由は、自分でも把持し、他人にも附与しなくてはなるまいかとかんがえられます。」と書かれています。つまり、「人を自由にしなくてはいけない」と夏目漱石は考えているのです。


 そして、この本を読むと、夏目漱石は若い時に仕事で悩んでいた時期があったようです。  

 この本の中に「例えば西洋人がこれは立派な詩だとか、口調が大変良いとかいっても、それはその西洋人が見る所で、私の参考にならん事はないにしても、私にそう思えなければ、到底受売をすべきはずのものではないのです。」と記述があります。このように、漱石はイギリス留学の時に自分の意見を曲げてはならないことに気づきます。

 「私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。」と、今まで他人本位だからだめだったことに漱石は気づくのです。

 私は、自分の意見や評価を土台にするのは大切なことだと思います。


 そして、この本には「ああここにおれの安住の地があったと、あなた方の仕事とあなた方の個性がしっくり合ったときに始めていい得るのでしょう」と書かれています。

 この講演は若い人に向けて、自分で突き進んでいくことの大切さを説き、「他人の後に従ってそれで満足するのも悪いとは言わないが、将来仕事をする上で自分の個性に合う仕事を見つけることが大切だ」ということを夏目漱石は言いたかったようです。


 この夏目漱石の「私の個人主義」という本は、難しい本ですがとても参考になりました。この本に書いてあるように、「私の個性に合う仕事」もみつかったら良いなと思います。