エリーです。私はフィギュアスケートを見るのが好きで、毎年この季節になると宇野昌磨選手を応援したくなります。宇野選手はジュニアの頃から表現力があり、私は「Steps」(シークレット・ガーデン)を見て、宇野選手が好きになりました。その頃は4回転ジャンプもトリプルアクセルも跳べなかったのですが、表現力が素晴らしくて何度見ても飽きないのです。
他に好きなプログラムは、ジュニアの頃の「ドンファン」と、2015-2016シーズンのシニアデビューの時の「トゥーランドット」、2016-2017シーズンの「ブエノスアイレス午前零時」、2017-2018シーズンの「冬」、今シーズンの「Great Spirit」などいっぱいあります。宇野選手は音楽をよく聴いて演技をしていて、音に合わせるのが上手です。そういうところが好きです。
また、宇野選手はメンタルが強いところも良いと思います。シニアデビューのシーズンは思うようにいかず、世界選手権で成績が上がらなかったのですが、それに負けず次の年の世界選手権で挽回したからです。
ジャンプは羽生選手に比べて少々苦手なようで、回転不足になることもあるようです。表現力は今も良いですが、ジュニアの頃の方が良かったような気がします。音楽に合わせて踊りながら、トリプルアクセルや4回転ジャンプをするのは難しいことなのかなと思います。ジャンプで精いっぱいになってしまうのかも知れません。
フィギュアスケートを見ていると、ジャンプは得意だけど表現力は苦手とか、表現力はあるけどジャンプがなかなか跳べないとか、いろんな選手がいます。私はどちらかというと表現力がある選手を応援したくなります。
あと、最近は羽生選手の良さも分かってきました。去年の全日本選手権のエキシビションの「SEIMEI」は音楽に合わせた演技でとても良かったです。羽生選手はまずジャンプが跳べて余裕ができてから音楽に合わせるタイプで、宇野選手はまず音楽に合わせることが頭の中にあるような感じがします。
羽生選手は難しいジャンプに挑戦する選手なので、ケガが心配です。4回転アクセルなどは成功すればいいのですが、毎回成功するとは限りませんし、失敗した時のケガが私は怖いと思うのです。
私は、思い切って4回転ジャンプは禁止した方が良いのではないかと最近考えています。宇野選手も回転不足が多いなら3回転ジャンプで勝負した方がいいし、羽生選手も4回転アクセルで失敗してケガして選手生命が終わってしまったらもったいないと思います。
また、宇野選手は4回転ジャンプを跳ぶためだけにスケート靴の刃を中心からずらしているらしいです。そうしないと4回転が跳べないらしいです。宇野選手はジュニアの頃の方が姿勢が良かったような気がします。これは私の憶測ですが、もしかしたらそのスケート靴のせいで体のバランスが崩れて、姿勢が悪くなっているのかも知れません。姿勢というのは表現力に影響します。ロシアのバレエを見ていると分かるのですが、姿勢のいい人はみんな表現力が素晴らしいように見えます。
かく言う私も小さい頃階段から落ちたのが原因で、小学校4年の頃に脊柱側彎症と診断され、背骨が曲がっていて、姿勢の良い方ではありません。それに編み物をすると猫背になりやすく、手芸屋さんの編み物の先生は「猫背は職業病です。」とおっしゃっていました。
私は子供の頃椅子に寄っかかって座っていましたが、今は寄っかからないように腹筋を鍛えるなど努力をしています。それでも曲がってしまった背骨は元に戻りません。脊柱側彎症になると、左右の肩の高さや足の長さが違ってきてしまいます。それは本当に怖いことです。また、成長期に脊柱側彎症になってしまうと背が伸びにくくなるようで、私は身長が149.5cmしかないのです。宇野選手も、もしかすると背が伸びなかったのはこのせいかも知れません。背骨が曲がってしまうと演技にも影響すると思います。特にフィギュアスケートの選手にとっては致命的です。体のバランスが崩れているとジャンプも失敗しやすくなりますし、ケガもしやすくなると思います。私の取り越し苦労なら良いのですが…。
4回転がなくても活躍する選手もいます。アメリカのジェイソン・ブラウン選手などです。フィギュアスケートは、このように表現力がある選手ももっと評価されるように採点方法を変えるべきです。今のルールのままだと4回転ジャンプできる選手ばかりが評価されて、いろんな選手が出てこられなくなってしまいます。また、4回転ジャンプを習得しようとしてケガをする選手があまりにも多すぎます。
宇野選手は最近ジャンプが跳べなくて成績が下がってしまいましたが、私は宇野選手の順位が何位でも応援しています。テレビ局は日本人選手の順位が高くないとテレビ放送しませんが、それも改善すべきです。
とにかく宇野選手も羽生選手もケガをせず今シーズンを乗り切ってほしいです。