2019年4月9日火曜日

新元号 その2

先日、新しい元号が発表されましたね。新しい元号が施行される5月1日まではまだ間がありますので、みなさん慣れておきましょうね。

さて、発表から施行まで1ヶ月の期間があります。これは、「システム変更に時間を要する」という某所からの強い要望があったから、という声もちらほら聞こえていたように記憶していますが…。

ひとつ例を挙げてみましょうか。
みなさんはExcelを使って日付の処理をしたことがありますか?
Excelくんは、日付計算がとっても得意な子です。一週間後とか、10営業日後とか、来年のお正月まであと何日とか、すぐに計算してくれます。
もちろん、西暦⇔和暦変換もお手の物、一発でやってくれる、とっても賢い子です。
さて、そんなExcelくんに「2019年5月1日を和暦に変換してもらう」とどうなるでしょう?試しにやってみましょうか。

まず、セルに西暦で日付を入れてみましょう(図1)
図1 西暦表示


次に、セルを選択して、表示形式を和暦にしてみましょう(図2)。
図2 和暦変換操作

さて結果は?
図3 和暦表示

ん~、やっぱり「平成31年5月1日」と表示されますね。(平成31年4月8日現在)
正しく「令和1年5月1日」と表記(本当は「令和元年5月1日」と表示して欲しいところなんですが、そこはまあ、大目に見てください)してくれるようにするためには、ちゃんとExcelくんに学習してもらわなければいけません。そう、システム(アプリケーション)の改修が必要なんです。

もちろん、改修が必要なのはコンピュータシステム(アプリケーション)だけではありません。カレンダーや手帳、もろもろの書類など、日付を使ったり表示(印刷)したりするものは、全て影響を受けるんです。そういうのをちゃんと直すための猶予期間が。この1か月なんですね。

それでは、残りひと月を切った平成の時代を無事終えられること、そして、何のトラブルもなく新しい御代が無事始まることを願い、お開きといたしましょう。