エリーです。11月11日火曜日は、アレクサンダー・ガジェヴさんのピアノ・リサイタルに行ってきました。開演は夜7時からです。場所は初台の東京オペラシティ コンサートホールです。アレクサンダー・ガジェヴさんのピアノ・リサイタルに行くのは3回目になります。席は1階の9列目でS席です。良い席を取りました。チケット代は6500円でした。
リサイタルの後にサイン会があるそうなので、リサイタルが始まる前にCDを買いました。色々ありましたが、「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」という最新アルバムを選びました。
この日のプログラムは
シューベルト :即興曲集 D935から
第1番 ヘ短調
第2番 変イ長調
第3番 変ロ長調
ショパン :バラード第4番 ヘ短調 op.52
チャイコフスキー:ドゥムカ op.59
プロコフィエフ :10の小品 op.12から「伝説」
:束の間の幻影 op.22から第7、9、4、18番
:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83「戦争ソナタ」
最初のシューベルトは静かな曲でした。第2番と第3番の明るい感じが良かったです。
次のショパンの「バラード第4番」は抒情的でロマンティックで、リズム感も良かったです。芸術的な演奏だったので、とても感動しました。ピアノの音もきれいでした。このバラード第4番を聴いていると、本当にショパンの音楽を自分のものにされているという感じがします。さすがショパンコンクール2位の方だと思いました。この曲は、ガジェヴさんの「第18回ショパン国際ピアノコンクール・ライヴ」のCDにも入っています。私はこの曲の演奏が聴きたくてチケットを取ったのです。生演奏が聴けて本当に良かったです。
(この「第18回ショパン国際ピアノコンクール・ライヴ」のCDのことは以前「私の好きなCDクラシック編 part3」というブログにも書いています。)
次の曲はチャイコフスキーで、難しそうな曲でした。
プロコフィエフの曲は全体的に迫力があって、演奏にも深みがありました。よく練習されているという感じがしました。
アンコール曲は5曲ありました。
J.S.バッハ :前奏曲ロ短調(ジロティ編)
スクリャービン :エチュードop8-12
ショパン :マズルカ 嬰ハ短調op.63-3
プロコフィエフ :束の間の幻影No.7
ガジェヴ :即興演奏
私は5曲目のガジェヴさんの即興演奏が良いと思いました。静かな曲でした。アンコール曲を5曲も演奏されたので大変だったのではないかと思います。
サイン会は並んでいて時間がかかりましたが、好きなアーティストのサインが手に入って嬉しいです。
家に帰って「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」のCDを聴きました。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」は素晴らしい演奏です。ガジェヴさんの2023年のリサイタルで演奏された曲ですが、その時よりも良くなっている感じがしました。
フランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」は抒情的で悲しげな演奏でした。私は、こんな風に抒情的な演奏をされるガジェヴさんが大好きなのです。人間的な感情が伝わってきて、とても良い曲だと思いました。
リストの「葬送~詩的で宗教的な調べS173/R14 第7曲」も素晴らしい演奏です。本当にピアノの上手い方だと思います。
「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」のCDのジャケットも芸術的です。普通のCDはプラスチックのケースですが、厚紙で出来ていて写真もきれいなのです。こんな美しいジャケットは見たことがありません。大切にしたいと思います。
今年も芸術の秋を楽しめて良かったです。