エリーです。今回は学生時代の勉強について書きたいと思います。
甥っ子が中学校に入学して、初めての中間テストがあったようです。中学校は覚えることが多くなって大変です。しかも、昔は「枕草子」を中学校で習いましたが、今は小学校の国語の教科書に出てきます。前より勉強が難しくなっているようなのです。
私が中学校の頃は普段は学校の宿題をやるだけで、あとの時間は本を読んでいることが多かったです。私の場合は、部活が休みになるテスト1週間前になったら、食事の時間を除いて全部勉強時間にしていました。そして、勉強を始める前に、何の科目をどの時間に勉強するか、計画を立てて紙に書いておきます。1時間ごとに科目を変えて勉強するのがポイントです。長時間同じ勉強をしていると飽きてしまうので、科目を変えることで気分転換するのです。
そして数学などの問題を解いている途中でも、時間になったら科目を変えます。そうすると、次の日「あの科目が途中だからやろう」という風になり、勉強が続けやすくなります。
勉強はまず、自分の好きな科目から始めて、勢いがついたら数学など苦手な科目をやります。暗記科目の後に考える科目を持ってくると頭に入りやすいからという理由もあります。
もちろん長時間勉強すると疲れてきます。ここで大事なのは、勉強の計画は立てていても「今日はこれ以上勉強しても頭に入らない」と思ったら、計画を変更して気分転換のために1時間だけゲームをするとか、柔軟に考えることです。私の場合ドラクエを1時間やった後の勉強はすごく頭に入りました。
人によって勉強の方法は色々あると思います。私は普段本を読む時間が欲しかったし、試験ぎりぎりまで勉強する気にならなかったため、こういう方法で勉強していました。
私は学生時代、暗記科目が得意でしたが、今になって考えると暗記しなければいけない量が多すぎたような気がします。短大では好きな勉強ができて楽しかったですが、中学と高校はやっぱり勉強が苦しかったです。
日本は欧米と比べ、詰め込み教育と言われています。確かに、詰め込み教育だと先生が採点しやすいというメリットがあります。しかし、問題もあります。テストが終わると暗記したことを忘れてしまう人が多いということです。先生が全部教えるのではなく、もうちょっと図書館で調べる学習や、考える学習があっても良いような気がします。
特に高校の政治経済などは、教科書をただ暗記するだけでは本当に勉強したことにならないと思います。政治経済を勉強したはずなのに選挙で投票に行く人が少ないのは、何も考えずに暗記ばかりだからではないでしょうか。ECがEUに変わったように、社会科は暗記しても変わることがあるので、図書館で調べる能力を身につけることも大切です。
教科書の重要な部分などは、図書館で調べてレポートを書いているうちに覚えることができると思います。
詰め込み教育だと落ちこぼれが出てきてしまうという問題もあります。勉強は積み重ねがあるので、途中でつまずくと学校に行くのもだんだん嫌になってきてしまうと思います。本来なら、学校に行って勉強の楽しさが分かるような授業でなければなりません。
私は高校時代に与謝野晶子訳の源氏物語を読んで、面白いなと思って短大の国文科に入りました。しかし、高校時代に勉強した古文の細かい文法や二重敬語なんて今は全然覚えていません。そういった勉強でつまずく人が多かったような気がします。
高校では源氏物語のほんの一部分を勉強するだけで、全体がどういう物語なのかが全然分かりません。これでは、結局源氏物語の面白さが分からずに終わってしまうと思います。高校ではただ源氏物語の現代語訳を読むだけにした方が、かえって古典が好きになる人が増えるのではないでしょうか。学校では完全に受験のための古典になっていると思います。
短大での源氏物語の勉強は、まず源氏物語の中の自分の担当するページを教授が決めます。学生はそれを現代語訳して紙に書いて、それをコピーしてクラスみんなに配り、前に出て発表します。私はただ源氏物語を現代語訳した本を学校の図書館で探して、それを丸写ししただけだったのですが、それでも良い成績で卒業できました。
欧米は詰め込みではなく個性を伸ばす教育と言いますが、一体どういう授業をしていて、どういうテストで、採点基準は何なのかとても気になります。欧米の大学生は図書館で調べることが多く、日本の大学生よりも本を読む量が多いようです。
もし、自分が学校教育を変えられる立場なら、もっと子供の個性を尊重して、詰め込み教育じゃない学校にしたいと思います。自分には子供がいませんが、このままでは子供達がかわいそうです。子供の自主性を尊重して、もっと早い時期から好きな勉強ができるようにした方が良いです。今の受験制度だと、学力が足りなくて希望通りの学校に入れず、自分の好きな勉強ができずに終わってしまう人が多いからです。
あと、私は中学校時代には自分の好きな本を読む時間がありましたが、高校時代は勉強ばかりになってしまい、あまり本を読む時間がなかったというのが不満です。もう少しゆとりがあっても良いと思っていました。
結局私が短大に行ったのは、学校の勉強が面白かったからではなく、学校の勉強以外の時間にきっかけがあったからです。ですから、10代の将来を考える大切な時期には勉強だけではなく、ゆとりも必要だと思います。
学校の勉強が、全ての子供達に良いように変わってくれたら良いと思います。