2020年7月2日木曜日

進路に思うこと

 こんにちは。エリーです。今回は普段考えていることを書いてみたいと思います。

 私は短大の国文科を卒業しています。私は本を読むのが好きで、母が持っていた与謝野晶子訳の源氏物語を高校の時に読み、国文科を受けてみようと思ったのです。でも、古典を勉強したいという気持ちはあるけど、文章を書くのは苦手意識がありました。

 私は高校の時、母に進研ゼミを勧められて勉強していました。進研ゼミには大学や短大を卒業した先輩が、その学校でどんな勉強をしたかなどを詳しく書いた情報資料のようなものがあって、それを参考に学校を選ぶことができました。
古典を中心に勉強でき、卒業論文のないところという、まことに自分にとって都合のいい選び方でしたが、1校だけそういう短大がありました。私はその短大に推薦で合格することができました。

 私は国文科で好きな授業が受けられて、学校が楽しくて夏休みも授業を受けたいくらいでした。教室の席が自由な時は、一番前の席で授業を受けていました。一日中好きな本を読んで暮らせるのですごく楽しかったです。今まで学校というものに窮屈さを感じていましたが、短大でようやく自由になれた気がしました。友達との会話もテレビの話より「何の本が好きか」という会話が多かったので、話が合ってとても楽しかったです。
 
 ところが、クラスメイトなど周りの人達の話を聞くと、学校が楽しいという人ばかりではありませんでした。
 古典より現代文を勉強したかったという子もいました。
 また、希望通りの進学ではなく、本当は英語を勉強したかったのに落ちてしまったから国文科に来たという子もいました。その子はやっぱり英語と国語は全然違うからということで、学校の勉強についていけず、学校に来なくなってしまいました。国文科と言うのは本を一日中読んでいても飽きない人でなければ続かない所だということをここで初めて知りました。
 また、親に「親戚みんな大学に行っているからどうしても進学しなさい。」と言われ、本当は高校を出た後就職したかったのに、仕方なく国文科に入ったという子もいました。その子は推薦で入学したのに、「親に無理やり通わされているから勉強したくない。」と言って、授業中おしゃべりばかりしていました。そのせいで教授に呼び出されたりしていたようです。その子は「高校で国語の成績が良かったというだけで国文科を選んだだけで、特に本が好きという訳ではない。」と言っていました。
 私は、進路の問題はとても難しいものだと思いました。

 また、私の妹は高校受験で迷っていたようです。私と妹は8つ年が違います。私が短大を卒業した頃、妹は中学生でした。妹は明るく活発な性格なのですが、学校の詰め込み教育のせいか「勉強ばかりで何のために生きているのか分からない。」と言っていました。実は私も中学生の頃はそう思っていました。また、高校時代は本が読みたいのに勉強ばかりで、私は本を読む時間がないことで悩んでいました。確かに勉強ばかりはつらいなと思います。

 妹が高校受験の時、私は「妹は普通の高校に行くより、農業高校の方が向いているのではないか?」と提案しました。妹は体を動かすのが好きだからです。私が両親を説得し、家族で話し合った結果、農業高校の進路希望を出すことになりました。妹は見事合格し、農業高校に楽しく通っていました。
 今は妹の旦那さんの実家が千葉で農家をやっていて、妹はゴールデンウイークなど休みの日に田植えや芋掘りなどを手伝っているようです。
私は妹に「農業高校が役に立ったね。」と言ったら、「恩着せがましいよ。」と言われてしまいました。

 私の学生時代は「大学に行けば遊べるから、高校まで勉強を頑張る。」とみんな思っていました。それだけみんな好きなことができないで悩んでいるのです。本当はそれではいけないと思います。

 日本も詰め込み教育ではなく、外国のように個性を尊重する教育になればいいと思います。外国は短所を直すより、長所を伸ばす教育をやっているそうです。あと、もうちょっとみんなが好きな勉強ができるようになれば良いですね。