2025年11月21日金曜日

アレクサンダー・ガジェヴさんのピアノ・リサイタル3

 エリーです。11月11日火曜日は、アレクサンダー・ガジェヴさんのピアノ・リサイタルに行ってきました。開演は夜7時からです。場所は初台の東京オペラシティ コンサートホールです。アレクサンダー・ガジェヴさんのピアノ・リサイタルに行くのは3回目になります。席は1階の9列目でS席です。良い席を取りました。チケット代は6500円でした。

 リサイタルの後にサイン会があるそうなので、リサイタルが始まる前にCDを買いました。色々ありましたが、「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」という最新アルバムを選びました。


この日のプログラムは

シューベルト  :即興曲集 D935から

         第1番 ヘ短調

         第2番 変イ長調

         第3番 変ロ長調

ショパン    :バラード第4番 ヘ短調 op.52

チャイコフスキー:ドゥムカ op.59

プロコフィエフ :10の小品 op.12から「伝説」

        :束の間の幻影 op.22から第7、9、4、18番

        :ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83「戦争ソナタ」


 最初のシューベルトは静かな曲でした。第2番と第3番の明るい感じが良かったです。

 次のショパンの「バラード第4番」は抒情的でロマンティックで、リズム感も良かったです。芸術的な演奏だったので、とても感動しました。ピアノの音もきれいでした。このバラード第4番を聴いていると、本当にショパンの音楽を自分のものにされているという感じがします。さすがショパンコンクール2位の方だと思いました。この曲は、ガジェヴさんの「第18回ショパン国際ピアノコンクール・ライヴ」のCDにも入っています。私はこの曲の演奏が聴きたくてチケットを取ったのです。生演奏が聴けて本当に良かったです。

 (この「第18回ショパン国際ピアノコンクール・ライヴ」のCDのことは以前「私の好きなCDクラシック編 part3」というブログにも書いています。)

 次の曲はチャイコフスキーで、難しそうな曲でした。

 プロコフィエフの曲は全体的に迫力があって、演奏にも深みがありました。よく練習されているという感じがしました。

 

 アンコール曲は5曲ありました。

J.S.バッハ   :前奏曲ロ短調(ジロティ編)

スクリャービン :エチュードop8-12

ショパン    :マズルカ 嬰ハ短調op.63-3

プロコフィエフ :束の間の幻影No.7

ガジェヴ    :即興演奏


 私は5曲目のガジェヴさんの即興演奏が良いと思いました。静かな曲でした。アンコール曲を5曲も演奏されたので大変だったのではないかと思います。

 サイン会は並んでいて時間がかかりましたが、好きなアーティストのサインが手に入って嬉しいです。


 家に帰って「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」のCDを聴きました。

 ムソルグスキーの「展覧会の絵」は素晴らしい演奏です。ガジェヴさんの2023年のリサイタルで演奏された曲ですが、その時よりも良くなっている感じがしました。

 フランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」は抒情的で悲しげな演奏でした。私は、こんな風に抒情的な演奏をされるガジェヴさんが大好きなのです。人間的な感情が伝わってきて、とても良い曲だと思いました。

 リストの「葬送~詩的で宗教的な調べS173/R14 第7曲」も素晴らしい演奏です。本当にピアノの上手い方だと思います。


 「伝説~ムソルグスキー:展覧会の絵」のCDのジャケットも芸術的です。普通のCDはプラスチックのケースですが、厚紙で出来ていて写真もきれいなのです。こんな美しいジャケットは見たことがありません。大切にしたいと思います。

 今年も芸術の秋を楽しめて良かったです。

2025年11月13日木曜日

フリルスカートを作って

 エリーです。今回は「青木美沙子のソーイングブック(ピンク)」(ブティック社)を見て、フリルスカートを作ってみました。この本を執筆された青木美沙子さんは正看護師だそうです。ロリータ服にハマっていて、年齢を気にせず着こなしている方です。私はもう51歳なのですが、着てみたいと思って本を買いました。以前のブログにも書きましたが、スカートを作る前にヴォーグ学園というカルチャースクールで、「はじめてのソーイング」という講座を4月から9月まで受講しました。その方が良いものができると思ったからです。

作る前の布

 布は2m20cmありました。白地に水色の花柄で、かわいい布です。憧れの花柄のスカートができると思うとわくわくします。

 本に載っているワンピースがかわいかったので、本当はワンピースが作れれば良かったです。しかし、基礎しか習わなかったのでワンピースまでは作れません。それに布も足りません。

 私がかわいいと思ったのはワンピースのスカート部分なので、スカート部分だけを作ることにしました。しかし、ワンピースのスカート部分だけ作ろうとして本の通りの大きさに布を裁ってしまうと、スカート丈が短くなってしまいます。ですので、どうしようか悩みました。

 そこで本をよく見て考えたら、この本に載っているペチスカートがワンピースに似ていたので、その大きさを参考にすることを思いつきました。ペチスカートはスカート丈が長いのです。

 このペチスカートは2段になっていて、2段目がフリルになっています。しかし、気になることがありました。本の写真を見ると、ペチスカートは2段目のフリル部分が長すぎてバランスが悪いような気がしたのです。

 具体的に言うと、ペチスカートのフリルは「横86cm、縦22cm」を4枚裁って繋げます。ワンピースのスカート部分のフリルは「横97cm、縦20cm」を同じく4枚裁って繋げるのです。

 縦はたった2cmの違いしかありません。しかし、ワンピースのフリルの長さの方が、バランスが良くてかわいいような気がしました。そこで、1段目だけ丈を長くすることにして、2段目のフリルはワンピースの方と同じ大きさにしました。ペチスカートのフリルに比べ、横が長く、縦が短くなるのです。

 また、横を長くした方がギャザーをいっぱい寄せることになります。その方がかわいいかなと思ったのです。

 布が余ってももったいないので、2m20cmちょうど使えるように、1段目の大きさを調整しました。その結果、1段目は55cm、2段目のフリルは20cmで、スカート丈は合わせて75cmにしました。

 本の大きさと違うので、布を何cmに裁ったら良いか、紙に図を書きました。縫い代も図に書き込みました。もし、間違ってしまったら取り返しがつかないからです。


 図を書いているうちに、ウエストをペチスカートのLLサイズで作ると布の耳を使うことができることに気付きました。Mサイズで布を裁って裁ち目かがりをするよりも、耳を使った方が丈夫かなと思ったので、ウエストをLLサイズにしました。これでちょっと太ってもはくことができます。

 布を裁った後は、布端に裁ち目かがりのミシンをかけました。

 前回ティアードスカートを作った時は、裁ち目かがりの後にジグザグミシンをかけました。しかし、今回も同じようにしようとしたら失敗しました。ジグザグミシンをかけたところが縮んだようになってしまったのです。

ジグザグミシン失敗

 布がティアードスカートより薄かったせいかも知れません。仕方がないので、今回はジグザグミシンを省略しました。


 下の写真は、1段目の部分ができたところです。なんだか横が大きすぎるような気がして、作っている間不安になりました。

1段めの裏


 下の写真は、1段目のゴム通し穴部分を拡大したところです。ティアードスカートの時より細いゴムが、2本通るようになっています。ゴム通し穴の下の部分は、本ではジグザグミシン(裁ち目かがり)をかけることになっていました。でも、その代わりに縫い代を増やして3つ折りにしました。少しでも丈夫にして長持ちさせたいからです。

ゴム通し穴の部分


 下の写真は、2段目のフリル部分です。とても横に長いです。

フリル部分 4枚繋げたところ


 この後、裾に付けるレースを自分で編みました。最初細編みを1400目くらい編んだら長すぎたのでやり直しました。そして再挑戦し、細編み1284目を2段編んだ後、お花の形になるように模様編みしました。3m80cmも編んだのです。これがものすごく大変でした。

 下の写真は、レースをミシンで縫い付けているところです。

レースを縫い付けているところ


 下の写真は、レースを拡大したところです。

レース部分の拡大


 下の写真は、2段目のフリル部分にギャザーを寄せているところです。

ギャザーを寄せているところ


 下の写真は、ギャザーを寄せた後にしつけ糸で縫ったところです。

しつけ糸で縫ったところ


 下の写真は、しつけした部分をミシンで縫っているところです。1段目と2段目を繋げているところです。


 縫い終わりました。ゴムを入れる前の写真です。


 出来上がりです。かわいいです。

出来上がり


 白いカットソーと合わせました。エレガントな感じです。


 紺色のベストと合わせました。紺色が引き立ちます。


 紺色の花柄ベストと合わせました。これもかわいいです。

 6日間で完成しました。満足いくものができて良かったです。

 次は3段のティアードスカートにレースを付けて作ってみたいと思います。来年3月以降、編み物の学校が暇になったら取りかかりたいです。